2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

ため息と共に膝を抱える手に力がこもる。

「なぁ…ハルちゃん、ここにいろよ。」

ドキッとして…スープに映る自分の顔から思わず視線を上げる。

本当に…できるなら、もう帰りたくない。

「でも……。」

「ここに…居ろよ。」

帰りたく…ない。

「リュウ……。」

リュウと…この部屋にいたい。

お店と同型のドライヤーを手にしたリュウは私の背後のソファーにドカッと腰を下ろした。

「俺、もうあの家にハルちゃんを帰したくないんだ。」

そう言うとリュウはドライヤーをONにして私の髪に柔らかい風を当ててきた。

乾いた音と共に髪が耳にかかって舞い上がる。

自分の家なのに…帰れない。

帰りたくない。