2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「好きに…なったら死ぬの?
いなくなんの?
好きだから…?俺の側からいなくなるの?」

スゥ……?

低い声で呪文のように呟くスゥ。
リュウの言葉が私の胸をノックする。

〝僕らの初恋は最悪の結末を迎えて…
たぶん朱雀も、未だにそれを引きずってる。〟

何?

最悪の結末って…。

俺の側からいなくなるの?…って?


「スゥ…。」

私たちの言い合いが、耳の奥に届いてしまったのか…?
奈々美ちゃんが掠れた声でスゥのことを呼んだ。

「奈々?……奈々っ!!目、覚めた?」

「来て…くれたの?もう、会えないと…思って…。」

細くか弱い声と…細く白い腕を奈々美ちゃんは愛しい人に向けて伸ばそうとする。

私はスゥが奈々美ちゃんを覗き込んで…彼女が安心した顔を確認すると、救急の処置室を後にした。