「あっ…そうだ、滝沢君。
さっき取引先の農園から収穫したての新しい品種のトマトを頂いたの。ウチのお店でどうか…って。
たくさん頂いたので、少しお裾分け。」

「本当ですか?頂いちゃってよろしいんですか。」

イタリアンレストランを経営している彼女はトマトの箱を一箱、店先に置いた。

「(笑)さすがに…使い切れないほど頂いたの。」

窓からの陽の光にブルーアッシュグレージュの髪が反射して抜け感のあるとても美しい仕上がりのスタイル。

彼女のはにかんだ笑顔と、トマトを手に取って…唇にそっと触れる流青君の姿形が神がかって美しい。

「ハルちゃんも、家に持って行きなよ。沢山あるからっ!」

スゥはちっともトマトを食べてはくれないけれど………。

「はい!!ありがとうございます。嬉しいっ」
って言っちゃう程。

流青君から溢れる笑顔はめちゃくちゃ神々しかったりする。