2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「あっ…!!」

慌ててしゃがむとリュウも同じタイミングで落ちたチューブを払おうと腰をかがめた。

同じウォームブラウンのチューブに手を伸ばしてハッとする。

スゥと落ちたトマトを払い集めて…ドキッとしたその光景が、まるでデジャヴ。

私は思わずその手を引っ込めて顔を上げた。

彼の視線は私の胸元に。

正確に言えば…胸元の赤い跡に視線が張り付いている。

しゃがんだ体制でしか見えない跡。

昨晩、スゥがキツく吸い上げたせいで…唇の跡がアザになっている。

見られ…た。

私は恥ずかしさと気まずさで、チューブを散らかしたまま立ち上がって胸元を抑えた。

「昨日…あれから、何があった?」

「リュウ…待って、これは…何ていうか。」

上手い言い訳なんか出来るはずもなく…話せば話す程、沼にハマって行くのがわかる。