窓の外は雨どいから雨水が溢れる。

それ以上に氾濫する私を見てスゥは面白がっているようにも思う。

意地悪にクスッと笑って…

それでいて自分も足元を掬われそうな表情を見せる。

激しい濁流に呑まれるかのように、彼の吐息が荒ぶれば荒ぶる程…愛しさが増していくのが分かった。

雨水の溢れる音はより一層強くなり…私の中を掻き回す卑猥な音もそれに混じる。

「ハル…ずぶ濡れになってる。」

耳元でスゥの声が揺れる。

繋がれば繋がるほど…幸福感と罪悪感が交互に打ち寄せる。

「リュウには…あげないよ…」

ぁあ…っ。…と喘ぐ。

スゥはそう言って私の奥を乱暴に突き上げる。

喉から悲鳴に近い声が溢れて返事ができない。

「俺じゃなきゃ…ダメに決まってる…っ」

スゥの揺らがない優越感にイラついて反発してやりたいけれど…口よりも身体の方が素直に反応してしまっていた。