スゥは私に覆いかぶさると、これ程に無い愛しい瞳をこちらに向けた。

意地悪なくらい…

私の身体を乱していく唇と指先。

私はスゥの金色の髪に触れて頭ごと抱きしめる。

手繰り寄せる、彼の身体は近くなり過ぎたせいか熱くて張り詰めていた。

感覚だけは…

激しいはずなのに、優しくて甘い。

「あっ……う…スゥ…。」

私の声に返事もせずに、彼は私の身体の隅々まで弄る。

思考や理性が私の頭の奥の方へ押しやられるのが分かる。

スゥは…ズルい。

今、目の前にある身体の欲求だけを前頭葉に残して…私はこの酔いしれる感覚に人らしくいられなくなる。

欲しくて仕方がなくなるのだから。

スゥのそれが欲しくてたまらなくなるのだから…

もはや…自分の身体の自由を奪われた人らしくないただの生き物に近い。