2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

その腕に抱きしめられて、首筋に…そして胸元に唇が這う。

私の正常を奪っていく。

スゥはいつだってこうやって…私という正しい自分を壊して巻き込んでいく。

窓の外は雨。
その雨足は…一層激さを増して…

それは、ベッドで縺れ合う息遣いや衣服やシーツの擦れる音さえも消し去ってしまう。

まるで、ここが檻の中であるかのように…すっぽりと雨の中に落ちてしまっているような感覚。

数年前の間違いをまた繰り返してしまう…。

「スゥ…何でこんなことするの…?」

「ハルのことが好きだから。」

ストレート過ぎて泣きたくなる。

「…勝手…だよ。」

私の声には応えず…その代わりにスゥは両方の指を絡めてぎゅっと握った。

数年前の誤ちをスゥは間違いだったと感じていない。

「俺は…ずっとハルのことが好きだった。」

初めて会った時から、ハルのことが好きだった。