2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

40代半ばの女性のお客様が流青君の顔を鏡越しに覗き込む。
「あ………と。すみません、ちょっと髪の感触がいつもと違うなぁって。」
「あら…嫌だ…。白髪も増えたでしょ」
「いいえ。いつもながら…お綺麗です。
ただ…僕、髪に触れるとその方の気が伝わるんです。」
「嘘だぁっ(笑)」
女性は上品に口元に手を当てて微笑む。
「本当です。(笑)」
「滝沢君って…そうやって女の子口説くんでしょ。」
「それは、誤解ですよ。(笑)
でも気持ちが伝わるのは本当です。」
「ほ〜んとぉ〜(笑)」
女性は半信半疑で、でも面白そうに流青君を覗き込んだ。
「少し、お疲れですか?身体じゃなくて…心っていうのかな…あ…違ってたらごめんなさい。」
「いつもながら…滝沢君はイケメンね〜。」