よくある日常。

前日が良い日であろうと…最悪な1日であろうと…朝は容赦なくやってくる。

同棲カップルの無駄なスキンシップ……。

恋人同士の和やかな朝。

………。

………?

………ん?

和やかな朝? 恋人同士の…?

「眠いよ…ハルぅ。」

私の頭…2つ分程高い位置にあるスゥの顔は鏡越しに少し笑って、すぐに自分の前髪をかき上げていたりする。

スゥの髪色が黒いのは珍しい…

個人的にレッドやゴールドより、少しは大人っぽく見えて好きかもっ。

ハッと我に返った私は、慌てて朱雀からコップを奪い取ると口の中の泡を洗い流した。

「ねぇ…スゥ。こういうの、やめてよぉ…。」

「んーーー?」

シレっと鏡の自分に集中のスゥ。

「…ったく。しかも上裸だしっ…。」