2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

しばらくして、タイマーの音と共にふぅーーっと息を吐くリュウ。

集中しすぎてカットウィッグを睨んでいた表情から一変…吐く息と共に崩れる目尻に私もなぜか緊張がほぐれた。

リュウがワゴンにハサミを置いたのを見計り
…あっ、今…と私は昨日買ったお守りを差し出した。

「リュウ…これ。昨日、渡せなくて…。」

昨晩はなんとなくリュウと面と向かうことが出来なかった。

スゥとのことで…罪悪感がありすぎて、流されやすい自分の情けなさで、きちんとリュウと向かい合えなかったのだと思う。

気のせいかもしれないけれど…

今朝は心なしかリュウの態度が冷たく感じられた気がしていた。

「何?これ。開けていいの?」

「うん、もちろん。
昨日の晩、神社で買ってきたの。」