朝食は…どこか…ファーストフードかカフェで済ませたのかな…

リュウなら食べてないかも…きっとコーヒーだけで済ませてる…

いつもと違った?

怒ってる?

元気…ある?

もしかして体調良くない? …なんて

なんとなくモヤモヤする一日。

週末だったこともあり、店は予約で埋まっている。

セットも多くて、リュウとは仕事以外の会話を交わすことなく慌ただしい一日が過ぎた。

「流青、戸締まり頼んだよ。
あんまり根詰めるなよっ!コンテストなんて…アシスタントとの呼吸と、バイブスっ☆
それだけだっ!」

オーナーはカットドールに向かって、ローラー付きの椅子を右へ左へと移動される流青君に声をかけると店内のスポットライトを消して、正面入口の鍵をかけた。

「ありがとうございます…。
緊張…してるんですかね。(笑)こうしてると落ち着くんですよね。」