2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「………うん。」

うつむいて短く答えるスゥ。

なんだか気まずい空気が漂うけれど、私はそれでいいと思って言ったつもりだ。

小さな嫌味と…愛情の裏返しのような反発から…なのかもしれない。

「ちゃんと…ちゃんとね。恋愛したいの。」

好きな子につい意地悪をしてしまう…幼い頃のスゥよりも私は天の邪鬼。

恋愛に何を期待してるんだろう。
何を怖がってるんだろう。

でも…傷つきたくない。
別れがわかっている恋愛には踏み込めない。

「なぁ…ハル、俺さあ…。」

傷つきたくない。

「私の夢は…また今度。
今日は2人の為に来たんだからっ…。
ギリギリ…ついたちに来れてよかった。この神社、ついたちにした願い事は叶うんだって!」

帰ろっ…リュウのビールが温くなっちゃう。

そう言って私はコンビニ袋をスゥの目の前にチラつかせた。

てか…そうやってスゥの話の続きをわざと遮った。