言われて初めて自分の格好を気にしてみる。

あっ…やばっ…。

シャワーしようと思ってて…Tシャツに短パンそして…ノーブラだった。

今更ながら…さっきの事が恥ずかしくなって私はスゥから目を逸らした。

「ここ人通りも少ないし…神社の裏手は不審者情報も多いって言うし。」

スゥも気まずそうに…照れた表情をする。

「………。そ…だね。」

「それにっ…俺のせいなんだし、こんな事言うのもどうかと思うけど…
あれから奈々美とは連絡も取れていないし、今…どんな気持ちでいるのかも分からない。
だから…その…
この辺りを1人で歩くのはやめておいた方がいいんじゃないか…って。」

そっか…そうだよね。
2人が心配するのも分からなくもない。

「ありがとう…分かった。ごめんなさい…」
私は2人の優しさに素直に頷いた。

気のせいか…。

アキ…って。

リュウがいつか寝ぼけて口走った名前。

アキ。

アキって…誰?