「あ〜ん…でさぁ…。じゃあ、心ちゃんは推しが結婚したら…ファン辞めるの?辞められるの?」

「んーーーー。それは…分からないです。
実際にそうなってみないと。」

心亜ちゃんは…妄想だけで、もういっぱいいっぱいな顔をしている。

「ただ…下がるのは間違いないんじゃないですか…。?
どんな歌も…はん?!って…なっちゃいますもん。ラブソングがしらけちゃいます。」

そっか…そういうもんか。

「ねぇ…心ちゃん、もし…」


もし、私が……



「はい?」

「……あっ…。何でもない。」



心ちゃんは、私とスゥの曖昧な関係を知ったら…軽蔑する? 辞めろ…と言う?

下がるから辞めて…て思う?

それとも…誹謗中傷する?



「どうしました?」

「う…ううん。ロットの巻き方…ワインディング、オーナーに教えてもらうといいよ。」

「(苦笑)話…飛びますね。」

心亜ちゃんは、私とアリスさんを交互に見て…両肩を上げて苦笑した。



人を好きになることは…難しい。

私も、スゥも…奈々美ちゃんもまだ大人の恋の仕方が……よく分からない。

好きって気持ちをどうしていいか…分からないよ。