〝今日は日曜日だからお店、休みだから…〟
とか…
〝お祝いだから…一緒に飲もうっ〟
とか…

特に聞くつもりはないけれど。

なかった…けど。

天井から吊るされた幾つもの観葉植物たちは、それなりのブラインドの役目は果たしても防音にはならない。

〝高級ホテルのレストラン〟
…!!!!??
〝会員制のラウンジ〟
…!!!!??

何? 1次予選、通過祝いが…ソレ??

「ハルさん?大丈夫ですか?ボーーーーっとして。」

「わぁっ…!こ…心ちゃんっ!!」

今日は朝一から出勤の心亜ちゃんが、シュガーバインとエキスナンサスの吊り鉢の間からぬっと顔を出す。


自分とはかけ離れた上流社会の話に…キョトン顔の自分を心亜ちゃんに見られた…と思う…。

「おはようございますっ!
アリスさん…早くないですか?朝礼前ですけどっ…(苦笑)
1次予選通過で…あのテンションですもんね〜。
なんか…
これからなんですけど…って感じ。」