仕事場の同僚を…先輩を、こんな風に見つめることなんて無い。

て…いうか…こんな風に見るとひどく照れてしまうけれど、相手が眠っているという有り得ない状態に…今しか盗み見ることはできない抑え切れないスリルが私を誘惑していた。

流青君の艶のあるセンター分けが額まで這い上がって…なんだかいつもと雰囲気が違って見える。

可愛い…。

ナチュラルにアイラインが入っているように見える…長くて綺麗な形の目尻。

へぇ〜。目尻には小さなホクロがあるんだ。

可愛い…。
そして、艶っぽくて色っぽい…ぽってりした唇。

普段からはあまり連想しない流青君の〝可愛い〟という角度が見えてしまった。

たぶん…眉間から少し上にキッと吊り上がった眉がなかったら女の子に見えてしまうかも。

スゥと流青君…2人の顔面偏差値高めの本物のイケメンを前に改めて感心する私は…ついうっとりと見惚れてしまう。