2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「この前…見ちゃったんです。
彼女が本命ですか?ホテル街で2人、歩いているところ…私、見たんですから。」

パパラッチかっ?心ちゃんって…(苦笑)

「ねぇ〜滝沢さんっ!!」
心亜ちゃんの声に力がこもる。

ジュースでも酔えるらしい。
私は、心亜ちゃんの握っている傾いたグラスの中身が勢いで溢れ出ないか…気になって仕方がない。

ん?…てか…!!
これ、私がさっき注文したカシスオレンジじゃないっ?!!

私と流青君は顔を見合わせて…ヤバっ!!と目で会話すると心亜ちゃんからグラスを取り上げた。

酔ってる…。

だからか。

「すんごい綺麗な年上の女の人っ!!誰なんですかーーーーっ!!」

「心ちゃん、落ち着いて…水、今持って来るから。」

私は…動揺する胸を抑えて心亜ちゃんをその場にしゃがませた。

柵に寄りかかるようにしゃがんだ心亜ちゃんは…はぁ〜とため息の後に少し笑う。

「大丈夫です。私、ウンビョン君の次の次の次ぐらいに滝沢さんのことが好きなんですから〜ショックだったんですからっ。」

ウンビョン君って誰よぉーーーーって心でツッコミながら私は心亜ちゃんの奇行に呆れつつも、はいはいと…頷いた。

ワザと泣き笑いする心亜ちゃんの気持ちが本気なのか…冗談なのかはともかく、私も年上の綺麗な女の人が気になって…

さっきのセリフで、舞い上がっていた気持ちが天国から地獄……本当にそんな気持ちになっていた。