2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「実は…私、見ちゃったんです。3日ほど前だったかな〜。」

心亜ちゃんは、私と流青君の間にぴょこんと割り込んで…なぜか私の腕に自分の右手を絡ませて…彼にズイズイと距離を詰める。

「アリスさんと2人で表参道でランチしてたでしょっ。な〜んかぁ真剣に話してたから…声、かけれませんでしたっ。」

私の鼓動が…トプンと波打ったのが分かる。

「相談に乗ってただけだよ。」

流青君は、顔色を変えることなく…いつもの笑顔で答える。

「アリスさん、ネイルサロンのお店を持ちたいらしくて…知り合いを紹介して欲しいって言うから…それで。」

えっ……。

てっきり彼女は夜のお仕事を謳歌しているのだと思っていたから…意外。

それとも…これも、〝あざとさ〟の成せる技…とでも言うのだろうか…?

「じゃぁ…あの女性は?」

「えっ?」

流青君より先に私が、反応してしまう。