2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「お客さんを理想の自分に近づけるのと同じく…僕にも僕自身を理想に近づける時間が必要なんだ。」

真っ直ぐな眼差しで夜景を見つめる流青君を見て…私は思わず、呆れたように苦笑して息を吐き出した。

「なんか…2人して、同じ事を言うんですね。全く真逆のクセに…全く違うのに…。」

「ん?…2人して?」

「えっ…。あっ…すみません。こっちの話です。」

私は、ハッとして右手を細かく左右に振った。

「朱雀…アイツのこと?でしょ。」


2年前…

「ハル…俺、どうしたらいいのかな。
どうしたら良かった?

俺、理想の自分になんかなれない…どうしたら…前に進めるのかな?止まったまんまは嫌なのに…。」

そう言って涙を溢したスゥが…

あの夜のスゥを…

なぜ、今…思い出すの?

ヤバっ。飲み過ぎだよやっぱ。