2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

流青君の横顔を見つめてしまった自分の顔がとろんとデレてしまっていることに気づいて…私は慌てて顔を立て直す。

「小さくてもいいし…1人1人のお客さんを大事にしたいんだ。
四季折々に…その景色を見ながら、そのたびに綺麗にして差し上げる…好みや髪のクセ…気持ちの変化、そういうの…あっ…(笑)
当たり前か…。」

なんだか…泣きそうになった。

「素敵です。当たり前じゃないです。
当たり前が適当になって、心がこもらない…美容師も沢山いるって聞きますから。」

流青君の施術が毎回素晴らしいと思うのは、きっと彼のこのピュアな気持ちが込められるから…

泣きそうになるくらい…私はやっぱり流青君に憧れていた。

「…ていうのは、カッコ付けで…何にも囚われずにお客さんと向き合いたいっていう反面…僕自身そういう時間が必要なんだ。」

「そういう時間?」