流青君はやや下を向きつつ…鼻先を軽くフフンと鳴らすと…これまで見たことの無い鋭い眼孔を持ち上げて視線をグイっと彼に向けた。
ガンっと迫る流青君の背中と肩幅で、男の身体が私からは隠れて見えなくなる。
流青君は、さり気なく…鍛えられた二の腕をTシャツの裾をたくし上げながら…摩る。
いつもの優男すぎる流青君からは…1ミリも想像できない程の態度に…
私の心臓は今、素手で握られているくらいにどうにもおかしな鼓動を刻んでいた。
奪われる…とは…。
こういう瞬間を言う…。
…………奪われた。
「用なら…俺が聞く。」
優しく囁いていることに、間違いはない。
彼の耳元に…。
なのに…この威圧感。
「あ〜〜なるほどぉ。なるほどっ…
彼氏さんかぁ〜。知らなかったとはいえ失礼しました!じゃぁ〜心亜ちゃん、また今度。はっ…ははっ。」
男は、凍りついた表情で無理矢理…愛想笑いを仕上げると、炭色の土壁に背中を滑らせてそそくさとその場を去っていった。
ガンっと迫る流青君の背中と肩幅で、男の身体が私からは隠れて見えなくなる。
流青君は、さり気なく…鍛えられた二の腕をTシャツの裾をたくし上げながら…摩る。
いつもの優男すぎる流青君からは…1ミリも想像できない程の態度に…
私の心臓は今、素手で握られているくらいにどうにもおかしな鼓動を刻んでいた。
奪われる…とは…。
こういう瞬間を言う…。
…………奪われた。
「用なら…俺が聞く。」
優しく囁いていることに、間違いはない。
彼の耳元に…。
なのに…この威圧感。
「あ〜〜なるほどぉ。なるほどっ…
彼氏さんかぁ〜。知らなかったとはいえ失礼しました!じゃぁ〜心亜ちゃん、また今度。はっ…ははっ。」
男は、凍りついた表情で無理矢理…愛想笑いを仕上げると、炭色の土壁に背中を滑らせてそそくさとその場を去っていった。



