極・恋 〜あの日から始まった恋〜

ーーーー3年前のあの日から夜が嫌いになった。

ポツポツ

「…雨…?」

ザーッッ

雨が降り出してしまった。

足も動かず、手は震えたまま。

動くことが出来ない。

「藤宮さんっ!!!!!!」

「…先生?」

先生が傘を持って、学校から走ってきてくれたみたいだ。

「先生……」

「大丈夫っ?藤宮さん!!」

先生が私を傘の中に入れて背中をさすってくれる。

「先生が送ってあげるからっ。ね??」

「すいません…お願いします…。」

先生は、唯一私の過去を知っている人。

そのまま私は家まで送って貰うため、先生と一緒に学校に戻った。

「…あいつって、屋上の…?」

彼がみていたことも知らずに。