極・恋 〜あの日から始まった恋〜

毎週金曜日にある体育は、球技大会の練習だ。

相変わらず、銀髪は座り込んだまま。

それを見ている女子は歓声がすごい。

「あいつ、なにもしてないのになんであんな歓声すごいんだよ。」

「あいつ何も出来ないんじゃね?笑」

そんな言葉を放っている男子がちらほら増え始めた。

まぁ、そんな男子の気持ちもわからなくもないなと思いながら、バスケの練習に励んだ。

そして、球技大会が始まった。

なかなかいい勝負の競技が多く、時間押していた。

あいにく時間にルーズな高校だから、勝負がつくまで終わらないだろうな。

少し私は焦っていた。

まだ自分のクラス終わってないし抜ける訳にはいかないよな…

唯一の味方である先生の方を見てみると、とても楽しそうにはしゃいでいる。

「忘れてるんだろうな」

いつも働き詰めだろうし、先生の気持ちも分かる。

なんとかなる。

そういう軽い気持ちでいた。