あなたの影を探して、私は歩き出した。

 公園の路地。

 あの子とはしゃぐ、あなたの笑顔。

 叶わない恋だって知っているのに。

 それでもあなたを追いかける。

 思わず走り出す私に、風はただ冷たい。

 「見なければ……」

 そう呟いても変わらぬ現実が胸を締め付ける。

 伝えよう。

 この恋をちゃんと終わらせるために。