「おはょ」

 「おはよー」

 静寂を乱すドアの音。それも一時で、また静かな時間がやってくる。

 いつも一番の彼と、二番目の私。

 初めはただの偶然で、いつしかそれは必然で。

 でもこの幸せな時間を止める術はない。

 言って崩れる平穏よりも、私は……

 「あのね私、ずっと谷口君のことが好きだったの……」