街路樹の葉が色付き、落ち、歩道を埋めていく。 一つ、また一つ。 私の恋も、かき消すように。 焦燥感と涙。 それでもただ、春をただ待ち望む。 あなたとの約束がなければ、私は……。 「会いたいよ……」 その言葉は風に乗って、落ち葉共に空へと舞い上がっていった。