その星、輝きません!

 良太も会社に確認を取ったようだが、大きな会社が、たかがバイトに社長の安否など教えてくれるわけもなかった。

 連絡が来なくなって、五日が過ぎた。

『いつ、帰国するんでしたっけ?』
『無事ですか? ケガとかしていませんよね?』

 気付けば、思いつくままのメッセージを送っていた。

 電話も何度もかけたが、今では、呼び出し音すら鳴らない。無機質なメッセージが流れるだけだ。
 もしかしたら、私の事がいやになったのかもしれない。だから、連絡もないのだと思おうとしたが、さすがに、これだけ安否の確認のメッセージを送っているのに、返事もないなんて彼らしくない。

 ニュースでは、次第に地震の大きさが伝えられ、不安だけが積み重なっていく。

 珍しく、良太が毎日のように連絡をしてくる。

「連絡あったか?」

「ううん。良太の方は何か分かった?」

「俺も、何度も連絡しているけど、まだ、返事もない。ロスにも会社があったみたいだから、連絡どころじゃないんだよ」

「そうだといいんだけど……」

「姉ちゃんらしくないぞ。どんな時でも、笑って大丈夫だって言い張ってるじゃないか。帰って来たら、思いっきりぶっ叩いてやれよ」


「うん。ぶっ叩く。心配なんてする必要もないって思っているけど…… ロス、行こうかな?」


「おいおい、こんな状態のときに行ったって、どうにもできないよ」

「わかってる。言ってみただけ」


 だけど、どうにも抑えられない不安が押し寄せてくる。できれば、すぐにでもロスに行きたい。

 良太の事以外で、自分がこんなに落ち着かなくなるなんて始めての事だった。