奇跡〜だいすきなひと〜

私たちが向かったのは少し離れたところに


ある大型のショッピングモール。永遠くんの


運転で移動することが最近増えた。永遠くん


が隣にいる安心感。ずっと一緒にいるけど、


それでも片時も離れたくないって思う。


私、ダメダメだなぁ。


「あかり、どこ行きたい?」


「どこでも良いけど、今日中におそろいの服


欲しい。」


「じゃあ、服屋さん行こっか。」


「うん!」


私たちはいくつか服屋さんを巡って、二人の


好みが一致した服を買った。上の服をおそろ


いに着替えてぶらぶら。他にも服屋さんとか


靴屋さんに行って気がつけばお昼の時間。


買った荷物を車に置いて中に戻ってきた。


「どこもいっぱいだね、、、」


「そうだなぁ。フードコートでも行く?」


「ありだね。永遠くんはどこが良い?」


「俺はどこでも良いよ。あかりは?」


「私もどこでも良いけど、お店のほうが良い


かな。これだけ人多いと車椅子なんか邪魔


になるだろうし。」


「じゃあお店で探そっか。」


「うん、ごめんね。」


それからお店を決めるのに一苦労。私たち


ふたりとも優柔不断だからなかなか決まら


ない。


結局ご飯を食べだしたのは13時30分。


「「いただきまぁす。」」


私はパスタとサラダ。永遠くんはドリアと


ピザ。


「食べる?」


私が永遠くんに聞くと永遠くんは口を開けて


待ってた。


食べさせてってことだよね。あえて無視して


みよっかな(笑)


気づいてないようなふりをしてると、永遠


くんは「ちょっと〜。無視しないで。」


って。女の子みたいって思いながら永遠くん


の口にパスタを入れた。


「おいしい?」


私が聞くと、永遠くんはもぐもぐしながら


頷いてた。


「あーん。」


私も永遠くんのドリアを口に入れてもらった。


「おいしい?」


「おいひい。」


猫舌の私にはびっくりするぐらい熱かった。


おいしいって言いたいけど上手に言えない。


こんな風に幸せに過ごしてるとあと2ヶ月で


お別れなんて信じられない。ふと我に返ると、


辛くて仕方ないし、まだ心の整理もついてな


い。だけど残り2ヶ月しかないならその期間幸


せに過ごしたい。


「永遠くんありがとう。」


私がお会計を待ってるときに呟いた言葉。


きっと聞こえてないだろうけど、いつかちゃ


んと伝えたいな。