奇跡〜だいすきなひと〜


「もう大丈夫?最後に飾り付けの準備だけ


できる?」


「う、、ん。」


永遠くんの腕の力が少し緩んだけど、また


すぐに強くなった。


「永遠くん?」


「ごめんあかり。」


永遠くんは急に謝って黙ってしまった。


どうしたんだろう。私が理由を聞いても何も


答えてくれない。永遠くんの腕の力はどんど


ん強くなっていく。苦しくなってきた私は


腕を離して欲しくて背中を軽く叩いてみたけ


ど、そんなの全然意味無くて、


「永遠くん、くる、、しい。」そう伝えると


やっと離してくれた。私たちの間に流れる


微妙な空気。お互い口を開く訳じゃない。


その空気から逃げるように私は飾り付けの


準備に取り掛かった。


「今日はありがとう。また明日ね。」


別れ際そう言ったけど、永遠くんからは


「うん。ばいばい。」


だけ。普段なら「じゃあな。また明日。」って


言ってくれるのに今日はそっけない。


やっぱりさっきの事かなぁ。


「はぁ、、、」


準備は終わったけど、気がかりが残っちゃっ


た。


せっかく明日はこころの誕生日なのに、、、


楽しまなきゃ。私たちがぶち壊すわけには


いかないしね。