奇跡〜だいすきなひと〜

「リビング行こ?」


「うん。」


私は寝ぼけた永遠くんと一緒にリビングに


向かった。


「すいません、いつもありがとうございます。」


ご飯を食べながら永遠くんはママにお礼を


言った。いつも言い過ぎだよって言うぐらい


お礼を伝えてる。そんな姿にママも完全に


心を許しちゃって、もはや息子同然みたいに


なってる。


「こころ怪我大丈夫?」


私が聞くと、こころは絆創膏が貼られた膝を


見せて、


「大丈夫!もう痛くないよー!」


だって。まだ5歳なのにすごく強い。私が5歳


の時、、、何してただろう。思い出そうと


しても全然思い出せない。13年も前だもん


ね。仕方ないか。


「僕が洗い物するので休んでてください。」


ご飯を食べたあと、永遠くんはそう言って、


キッチンへ向かった。数回しか使ったこと


ないはずなのに、完全に使いこなしてる。


物覚え良すぎ、、、


「私も手伝わせて?」


言葉だけじゃ絶対にさせてくれないから、


今日はあざとい顔付きで言ってみた。


「その顔反則だって…///」


やった!勝った!こういう顔に弱いのね。


「私お皿拭いていくね。」


車椅子だとシンクに届かないから、私に出来


るのはお皿を拭くことだけ。前までは出来て


たから、少し悲しくなったりもしてたけど、


そんなの気にしないって決めたから、今の私


に出来ることを徹底するんだ。


「ごめんね、永遠くん。」


「僕がいつもご飯食べさせてもらってるので


これぐらいさせくださいよ。」


永遠くんがクシャッと笑った。


この顔、破壊力抜群。絶対に私だけじゃなく


てママも惚れてる。案の定ママは永遠くんに


見惚れてた。


「永遠くんは私の彼氏なんですけどー。


ママは惚れないでくださーい。」


私がそう言うと、ママは笑いながら、


「あかりって意外と独占欲強いのね。お二人


の邪魔はしないから。」


だって。独占欲強い、、、


確かにそうかもしれない。永遠くんが他の


女の子と喋ってるって考えると胸が苦しく


なるし、この前のこころのことだって。


「ママぁ。どくせんよくってなにー?」


「こころママに聞かなくていいよ!」


止めようとしたけど、興味を持てば満足する


まで突きつめたいのがこころ。ママに教えて


貰ってこころは理解したのか顔をニヤニヤ


させてた。


バレちゃった。こころには私が嫉妬深かった


り、独占欲が強いこと、秘密にしてたかった


んだけどなぁ。