奇跡〜だいすきなひと〜

「ただいまぁ。」


「おじゃましま〜す。」


毎日来てくれてるからここもほぼ永遠くんの


家みたいなもの。半同棲?的な感じかな。


私たちはそのまま私の部屋に直行して、


準備に取り掛かった。風船をふくらませたり、


壁に飾るデコレーションを作ったり。


時間はあっという間で気がつけば18時に


なっていた。こころとママがもうすぐ帰って


くる。こころが私の部屋に出入りすることは


ほとんどないけど小さい子って意外と敏感


だから急いで隠した。


「おかえり〜!」


私が玄関に行くとこころがママに抱かれて


帰ってきた。寝てるのかな?どうしたん


だろう。


「こころどうしたの?」


私が聞くと、ママは「お友達と遊んで怪我


したんだって。それで抱っこしてたら寝ちゃ


った」って。怪我してるって大丈夫かな?


私が覗き込もうとすると、こころがママの肩


で震え出した。寝てるにしても震えるって


大丈夫?怖い夢でも見てるのかな?


「こころ震えてるけど大丈夫?」


「大丈夫だと思うけど、、、」


「そっか、、何かあったら呼んで。部屋で


明日の準備してるから。」


「分かったよ。永遠くんもいるんでしょ?」


「うん。」


「今日夜ご飯食べていってって伝えて


おいて〜。」


「はーい。」


やった。今日も一緒にご飯食べられるん


だっ。


地震があった時以来一緒にご飯を食べれて


なかったから嬉しい。


ルンルンで自分の部屋に戻ったら永遠くんは


びっくりしながら「どうしたの?」って。


ご飯を一緒に食べられるってだけなのに


こんなにも嬉しい。人生で初めてだなぁ。


「ママが今日うちでご飯食べて行ってって


言ってた!」


「そんな悪いよ。この前もここでご飯食べ


させてもらったし、、、」


「大丈夫だって〜。お願い。」


私が永遠くんを見上げると顔を少し赤らめて


「ほんとにいいの?ありがとう。」って。


「いいのいいの〜。」


カーペットに座ってる永遠くんの隣に車椅子


から降りて座ると、永遠くんが肩にもたれて


きた。珍しすぎて、私がびっくりしながら


「どうしたの?」


って聞くと、


「急に甘えたくなっちゃった。」


だって。大好きな人にこんなことされてオチ


ない人いる?私は自分の鼓動が速くなって


いくのを感じながら永遠くんの頭をポンポン


すると永遠くんは寝息をたてだした。


毎朝私のためにかなり早く起きてってして


くれてるから、眠くもなるよね。


ごめんね、、、


「毎朝ごめんね、、、」


私がそう言うと永遠くんの頭が私の膝に


落ちてきた。


これって、いわゆる膝枕だよね?


足に感覚がないから大好きな人の重さを感じ


られないけど、こうやって上から寝顔を


見られるって幸せ。


「いつも、私たちのために無理させちゃって


ほんとごめんね。だけど、私、永遠くんの


おかげですごく幸せだよ。」


返事は返ってこないけどそれでいい。


私がずっと伝えたかっただけだから。


「....あ、かり..ごめん...」


永遠くんが寝言で言い出した。どうして謝っ


てるんだろう。私に怒られることでもしたの


かな?


「...あかり...お..ねが...い...泣かないで...」


私が泣いてるの?どんな夢?


起きたら聞いてみよ。