奇跡〜だいすきなひと〜

「あかりー!お迎え来てるよー。」


一番廊下側の席の結花が教えてくれた。


結花の先には永遠くんがいる。どうやって


入ってきたの?まだ帰る準備終わってないよ


ぉ。ごめん永遠くん。ちょっとだけ待って。


永遠くんに向かって手を合わせると永遠くん


はピースサインしてた。急いで準備して永遠


くんのところに行った。


「ごめんね、待たせちゃって。」


「ううん。どう?学校。」


「好調な滑り出しだよ。」


「よかったね。今日学校行くの怖かったでし


ょ?」


「知ってたの?私が不安だったこと。」


「知らないわけないじゃん。あかりの顔見て


たら分かるよ。だから、朝から電車であれ


だけ照れさせたりとか色々してたんだよ。」



「そうだったの!?」


「うん。ちょっとでも心が落ち着いたら


いいなって思ってさ。俺だって恥ずかしいも


ん。でも、あのときあかりの笑顔が少し普段


の笑顔に近かったから安心してた。」


「ほんとありがとう。そういうところも


大好き!」


私がそう言うと永遠くんは「恥ずかしいから


やめろって。」って。


押してくれてる永遠くんの顔を見るとめちゃ

くちゃ赤い。かわいいなぁ。


私が笑ってると永遠くんは咳払いして


「さっき俺のこと教えてくれてた子仲いい


の?」って。かなり心配掛けちゃってたんだ


ね、、、ごめんね、、、


「うん!結花仲いいよ。」


「そっか。あかりの友達いい子多そうだな。」


「うん、みんないいい子ばっかり。」


永遠くんと学校の話をしてると朝の道と今


自分がいる道が違うことに気づいた。


ん?どこ行くの?少し行くと永遠くんは


ポケットから鍵を取り出した。


「これで送っていくよ。今日バイトでしょ?」


永遠くんは自分の車の鍵を開けて私を助手席


に乗せてくれた。


慣れた手つきで2列目に車椅子を積むと、


「バイト先どこ?」って。


そっか、バイト先言ってなかったんだ。


私が自分のバイト先を伝えると車は動き出し


た。


学校から店までは車なら10分ぐらい。


電車に乗ってる時間に着く。車って早い。


「かっこいい、、、」


昨日も見たはずなのにやっぱりかっこいい。


「ありがと、あかり。」


「えっ、もしかして漏れてた?」


「漏れ漏れでしたけど?」


「恥ずかしい、、、」


「嬉しいこと言ってくれてありがと。」


店につくまでの間私達は学校の話をしてた。


永遠くんの高校時代の話とか大学のこととか


も。お店の車庫に車を止めて車椅子に乗せて


もらった。まさか彼氏の車で出勤する日が


くるなんて、夢にも思わなかった。