奇跡〜だいすきなひと〜

「あかり、ちょっとここでゆっくりしよ?



先生の許可取ってあるから。」


「うん。」


実梨は私が学校に来れなかった期間の話とか


彼氏の話とか、今までと変わらない話をして


くれた。実梨と話してるこの時間がずっと


大好き。他愛もない話して二人でお腹抱えて


笑って。気がつけばお昼休みが終わってる


ようなあの時間が。


「あっそういえばさ、あかり彼氏は?


朝門まで来てた人って、、、?」


「えっ、実梨見てたの!?」


「たまたまその時間に学校ついて、あかりの


こと見つけたから声かけようと思ったら男の


人いたから。もしかして?って思って。


あの人彼氏??」


「うっうん。」


「やっぱり!超良さそうな人じゃん!」


「うん。でもね、、、」


実梨にだけはちゃんと伝えておきたい。


永遠くんが彼氏であり事故った相手である


こと。


「あの人ね、私が、、、事故った相手なの。」


私がそう言うと実梨は驚いた顔をしてた。


そりゃそうだよね。私が逆の立場でも驚く。


事故って下半身不随になった子が事故った


相手と付き合ってる。普通はありえないこと。


「あかりはさ、あの人のこと好きなの?」


「うん、大好き。」


「ならいいじゃん。びっくりはしたけど


あかりが大好きならいい相手と出逢えておめ


でとうって思うよ。」


「ありがとう〜!」


「確かにあかり、幸せそうな顔してたもん


ね。」


「嘘!?(笑)」


「嘘じゃないよ。」


私、どんな顔してたんだろう。ニヤニヤした


りしてたのかな。それだいぶやばいやつじゃ


ん。ってか私ほんとに永遠くんのこと好き


だなぁ。



「あかり、幸せになろうね。」


「うん!」


私達は一時間目の間ずっと屋上でしゃべって


た。チャイムが鳴るまでの時間はほんとに


一瞬であっという間。実梨と先生の手を借り


て教室に帰ると、私の机の上に大量のお菓子


が並べられていた。


「あかり、退院おめでとう!」


教室のあちこちでクラッカーを鳴らしてくれ


てる。みんなが私の退院を祝ってくれた。


「みんなありがとう〜!!」


「この計画全部実梨なんだよ。」


「ありがとね、実梨。」


「おめでとう。大好き!」


「私も!」


車椅子での初登校。すごく不安だったし、


すごく怖かった。だけど、最高の滑り出しに


なった。