奇跡〜だいすきなひと〜

「あかり〜!!」


「実梨ごめんね心配掛けて。」


実梨は一番の友達。事故ったって連絡した


ときもすごく心配してくれてた。


「ほんとに心配したんだからぁ。」


「ごめんね、これからまた迷惑掛けちゃう


けど許してね。」


「迷惑なんかじゃないよ。」


実梨が微笑んでくれた。その優しさに不安の


糸が緩んだ。泣いちゃだめ。そう思ってる


のに一瞬視界がぼやけた。


「あかりちょっと待ってて。」


「うん。」



実梨は先生に何かを言いに言って屋上に行こ


うって誘ってくれた。だけど屋上に行くには


階段しかない。どう考えたって行けない。


そう思ってると実梨は私のことをおんぶして


くれた。先生は車椅子を屋上まであげてくれ


た。なにか実梨、話したいことあるのかな?


「実梨どうしたの?」


「あかり、強がってない?」


「なんで?」


私そんなにわかりやすく出てたのかな。


顔には絶対出さないって決めたのに出てた


かな、、、


「最初、教室に入ってきて『心配掛けてごめ


んね。』って笑いながら言ってたときの顔が


悲しそうだったんだ。頑張って、無理して


笑ってたでしょ?」


なんで、実梨は気づいちゃうの?


「顔は笑ってたけど、心が追いついてない


感じだった。他の人は気づいてないと思うけ


ど、私にはバレバレだった。あかり、無理


して笑わなくていい。私の前では強がらない


で。」


「実梨、、、」


涙が止まらなかった。みんな心配して


「大丈夫?」って聞いてくれるから、心配


掛けないように「大丈夫大丈夫!」って


笑って返してたけどほんとは全然大丈夫じゃ


なかった。今だって怖い。


「あかり、大丈夫じゃないのに大丈夫って


言わなくていいんだよ。自分の気持ち押し


殺して周りに心配かけないようにしなくて


いいんだよ。もっと人に頼って良いんだよ。」


実梨はそう言って私を抱きしめてくれた。


ありがとう、、、


実梨になら全部打ち明けられる。


「ずっと、辛かった。みんな大丈夫じゃない


って分かりながら私に気を遣ってくれてるの


がすごく伝わってきてさ。みんながすごく


遠く感じるの。」


実梨は頷きながらずっと話を聞いてくれた。


実梨に話してるとすごく心が落ち着く。


心の真ん中にあった大きな岩が少しずつ崩れ


ていった。


「何があっても私はあかりの味方だから。」


「ありがとう。」


実梨がそばにいてくれて良かった。


実梨と仲良くて良かった。