奇跡〜だいすきなひと〜

「おまたせ。ごめんな、待たせちゃって。」


私は車椅子を車に近づけた。正直頭の中が


混乱してる。なんで?がいっぱい。


聞きたいこともポンポン頭の中に浮かんでく


る。永遠くんは助手席のドアを開けて車椅子


から座席に私を乗せたあと車椅子を後列に


積んで運転席に帰ってきた。見送ってるママ


に手を振ると車は動いた。


「ねね、永遠くん聞きたいことが山積みなん


だけど、、、」


私が食い気味に聞くと永遠くんは笑いながら


「一つずつどうぞ。」って。


これ絶対私がこうなるのわかってたな。


ほんとに私のことびっくりさせるんだから。


「この車って誰の?」


私が聞くと永遠くんは「亡くなったおじさん


からもらったもの。」って。


じゃあこの車、今は永遠くんのってことだよ


ね?すごい、大学生なのに車持ってる。


「なんで、私の家知ってたの?」


「あかりのお母さんから聞いてた。


付き合ってすぐ、あかりに万が一のことが


あったときのためにって教えてくれた。」


「そうだったんだ、、、」


「ごめんな、びっくりさせちゃったよな。」


「大丈夫だよ。」


私達は永遠くんの家についたあとすぐに


ゲームを始めた。ふたりともゲーム大好き


だからすっごい白熱した。お互い一歩も譲ら


ないで迎えた最終戦。たくさんミニゲームを


したけどどれも僅差。絶対負けたくない。


「よっしゃぁ!」


「負けたぁ。悔しい、、、」


最後の接戦を制したのは永遠くん。もう少し


だったのに、、、


悔しい、、、絶対勝てたはずなのに、、、


「惜しかったね、あかり(笑)」


「バカにしてるでしょ?」


「してないよ?でもあかりほんとにゲーム


強いな。」


「負けた相手にそれ言われるとめっちゃ


腹立つ〜(笑)」


「俺は昔からゲーム好きだからあれだけど、


あかりもゲーム好き?」


「うん。小さい頃パパとよくやってたの。」


「そうなんだ。」


永遠くんはわかってるはず。もう今は私に


パパがいないこと。だけど、永遠くんからは


何も言われたことがない。気になってるはず


なのに優しいから私に気を遣ってくれて聞い


てこないんだと思う。私から伝えなきゃ。