奇跡〜だいすきなひと〜

「ゆいちゃん、元気にしててね。また一緒に


遊ぼうね。」


「うん!」


「またね。」


「またね!」


私は「じゃあね」って言葉より「またね」が


好き。じゃあねより次がある感じがしない?


だから、じゃあねじゃなくてまたねってなる


べく言うようにしてる。特にここの子たちに


は。


100%明日が保証されてるわけじゃない


この子たち、せめて気持ちだけでも、願掛け


ぐらいにしかならないけど、こんな私の願掛


けでもし未来が変わるなら。


お世話になった先生たちに挨拶を終えて私は


家に帰った。たった一週間なのにすごく懐か


しく感じた。私の部屋は一階になってなるべ


く階段を使わないでいいようにしてくれてる。


「ありがとう。」


私がママに伝えるとママは「当たり前でしょ


う?」そう言ってくれた。


金銭的にも家の状況的にも絶対に余裕では


ないのに私のせいでママにさらなる負担を


かけてしまった。ほんとに申し訳ない。


私が「ごめんね」って言いかけたときママが


「謝らなくていいのよ」って言ってくれた。


「ありがとう。」口ではそう言って、心の


なかでいっぱい謝った。


今日は学校を休んだからお昼ごはんを食べて


ゴロゴロしてると永遠くんから電話。


電話に出ると永遠くんは「今から家来ない?」


って。ママに聞いたら「行ってきていいよ。」


って言ってくれた。


永遠くんにそれを伝えると「迎えに行くから


待ってて。」


そう言われたけど、なにで迎えに来てくれる


んだろう。不思議に思いながら準備してると


すぐにインターホンがなった。靴を履いて


ドアを開けると家の前に一台の車。


その運転席の窓から見えた顔は私が大好きな


永遠くんの顔だった。