奇跡〜だいすきなひと〜

「ほんとにありがとね。」


「こちらこそだよ。俺と事故ったせいで病院


の中車椅子で動かないといけないような状況


にしてしまったのに俺と仲良くしてくれて。」


「それは私も同じだよ。私もあのとき飛び出


してなかったら事故らずにすんだんだろう


なって思うけど事故にあってなかったら、、、


こんなふうな言い方したらまずいかもしれな


いけど私達事故のおかげでこれだけ仲良く


なれたんだから。」


「あかり、、、」


「元気にお見舞い来てくれるの待ってる


からね。」


「うん。」


永遠くんは電車の時間ギリギリまで私と一緒


にいてくれた。両手に荷物を抱えて駅まで


走っていく背中を見てるのが少し辛かった。


永遠くんの背中があそこまで遠くに離れて


いくの見たこと無い。


「あかりちゃん、永遠くんのこと大好きだね。」


私と永遠くん二人共を見てくれてる看護師


さんにそう言われた。


「えっ、、、?」


「あかりちゃん分かりやすすぎだよ(笑)」


「ほんとですか?(笑)」


「うん。」


私って分かりやすいんだ。全然考えたこと


なかった。気をつけないと感情バレバレに


なっちゃう。もしかしてもう永遠くん気づい


てる、、、?


「あかりちゃん、永遠くんに足のことずっと


黙ってるの?」


「いつかは言わないといけないのは分かっ


てるんです。だけど、どうしても言うのが


怖くて。だって、自分と事故ったせいで下半


身不随とか永遠くんの性格ならすごい責任


感じちゃうと思うんです。そんな思い永遠


くんにしてほしくない。」


「あかりちゃん、最後はあかりちゃんの判断


に任せるけどこのまま黙ってられる時間って


ほんとに無いと思う。あかりちゃんの気持ち


はわかるよ。だけど、教えてもらえない永遠


くんも辛いと思う。」


「そうですよね、、、」


永遠くんの気持ち。考えられてなかった。


自分のことに必死で黙られてる永遠くんに


まで頭回ってなかった。嫌われるのが怖くて、


会いたくないって思われるのが怖かった。 


大好きなら永遠くんの気持ちも考えてあげら


れるようにならなきゃいけない。


「ありがとうございます。」


私は看護師さんにお礼を伝えて自分の部屋に


戻った。逃げられない現実。もう二度と動か


ない脚。これが私の人生。受け入れて前に


進むしか無い。次来たときにちゃんと伝え


よう。