幸せって・・・何?


「なあ、達也・・・聞いていいか。」
「なんだよ、もったいぶんなよ。」
「お前さ、昔姉貴のこと好きだったよな。今はどうなの? 」
「好きさ。高校のころからずっと好きだ。正直誰と付き合ってもダメだったのはそのせいだ。安祐美さんは3つ上だし、相手にされないだろうと決めつけていた。それでも結婚しちゃったときは正直荒れたよ。とんでもないハイスペックな男が相手だったから、仕方ないからあきらめようとも思った。でも今回お前からこんな話聞いて、俺は腹が立っている。好きだよ。あー好きだよ。」
「達也・・・俺の姉貴貰ってくれよ。」
「えっ? 」
「助けてやってくれ。」
「翔・・・」
「今回のことを話せば姉貴はまた落ち込んで立ち上がれないと思う。弱っているところに漬けこむような形にはなってしまうかもしれないが、助けが必要だと思うんだ。俺は姉貴に幸せになって欲しい。信用できるやつに任せたい。それにもしだよ、俺が司法試験に受かりお前がもし落ちたら父親の会社継いでくれないか。姉貴と結婚すれば有だろ。お前のところは兄ちゃんが既に弁護士だから事務所は兄ちゃんに任せてさ。どうだ。」
「親父さんはそれでいいのかな。俺は安祐美さんと結婚できるなら何でもする。」
「親父は俺が説得する。親父は姉貴をかわいがっているし、お前のことも悪く思っていないから大丈夫だと思う。」
「なんだか大変なことになったな。でも、まずは俺が安祐美さんに好きになってもらわないといけないな。それが大問題だよ。」
「俺がお膳立てするさ。任せておけよ。」
「本当か?」
「ああ、時間かかるかもしれないけど頑張ろうぜ。」
「なあ・・・二人とも受かったり二人とも落ちたらどうすんの?」
「・・・どうしようか・・・」
「お前・・・いい加減だな。」
「その時決めよ。」
「・・・ったく! そうだな。その時だ。それより安祐美さんに気にいられないと・・・」