男の子の体。
「はっ、離してよ!」
「さっきの質問、答えてくれたら離す」
さっきまでの怒った声じゃなくてどこか寂しげな小さな声。
私は観念してはぁとため息をついてからゆっくり話し出した。
「…1年の終わり、真央と仲良い男子が提出物出してなくて。でも声掛けたくなかったから気づかないフリしてたら放課後なぜか真央が持ってきたの。それから話す機会が増えただけ。別に仲良いわけじゃない」
「じゃあ何で呼び捨てなの」
「苗字知らなかったの!男子興味無いし。でも女子がみんな噂してたから名前だけ知ってて。本人も名前で呼んでいいって言ったから。それだけ。分かった?」
