一応亜子とは何だかんだ仲良くさせてもらってるし。
そうなる前に私が止めてあげるべきなんだろうけど…。
でも誰と仲良くしようが個人の自由だしなぁ。
いや、でも…。
んー、ダメだ普段使わない頭と気を使いすぎて思考回路が止まる。
「…さか、ー伊坂」
「は、はい!…ってなんだ、真央か」
急に後ろから肩をぽんっと叩かれて、私は勢いよく返事をしながら立ちあがり後ろを振り返る。
「ビックリしすぎ!これ、こまちゃんから預かった。昼休み中に女子に伝えといて!男子の方は俺から言っとくから」
「あ、わかった。ありがとう」
真央はニカッと笑いながら男子の集団へ戻って行った。
