「へー?私はてっきりみゅうちゃん先輩にそういう趣味があるのかと!ていうかやっと会えましたね!私ずっと探してたんですよー?」
本当に見た目は可愛らしい女の子。
悪戯っぽく笑うその顔もきっと私が男だったらドキドキすると思う。
でもこいつは紛れもない変態女装男!!
そして相変わらず私をイラッとさせる天才。
「そんな趣味あるわけないでしょ!!私は会いたくなかったし探されたくもなかった!だいたい何よ、ゆりちゃんって。」
私は返事も聞かないまま亜子が向かった方へ歩き出す。
今頃探してるだろうな。
そして絶対怒られる。
ゆりちゃん、という名の変態女装男はニコニコしながら私の隣を歩く。
なんで、隣歩くの。
