「今年の1年生!ちょー、やばいらしいよ!!」 今年の1年生。 その言葉に眉がピクリと動いた。 あの悪夢から1ヶ月ちょっと。 やっと忘れかけてたのに今の言葉で全部思い出した。 あの変態女装男も同じ学校だったんだ。 最初の頃は会わないようにビクビクしながら過ごしてたけど、これだけの生徒がいてそう簡単には会わないでしょって高を括っていた。 思い出したらまた会いそうな気がして身体がぶるりと震える。 「みーちゃん聞いてる?」 「う、うん」 亜子はしかめっ面になっていた私の顔を覗き込んで笑った。