それになにより沢山助けられてきた。



でも私もう高校生だよ。



おばあちゃんから見たらまだまだ子供かもしれない。



それでもあの頃の私より自分の足で起き上がって踏ん張って歩けるようになった。



だからお願い…。



もうこれ以上無理はしないで。



「おっ、おばあちゃ…。本当に、良かった」



「あらあら、泣き虫な心優ちゃんに戻っちゃったかしら?」



おばあちゃんは、ふふふと笑いながらこっちに来るように手招きした。



私は勢いよく涙を拭い、おばあちゃんに近づく。



そうしてやっとあることに気づいて顔がボッっと赤くなった。



おばあちゃんの事でいっぱいいっぱいだったから周りの事なんて見えてなかった…。



奥にはおそらくおばあちゃんを助けてくれたのであろう、男の子が座っていた。



私は男の子と目が合わないように向かいの椅子に座る。