…怖い。
おばあちゃんまで私の前から居なくなっちゃったら、私は。
「おばあちゃん!!!」
私は病院だということも忘れて、ドアを勢いよく開けると同時に大声でおばあちゃんを呼んだ。
「心優ちゃん、来てくれたの?ごめんねぇ、お友達と遊んでたのに。でもほら、おばあちゃん元気だから!心配しないで」
真っ先に視界に入ったおばあちゃんは私を見て一瞬びっくりした顔をしたけど、すぐにいつもの優しい笑顔に戻った。
とはいえ、倒れたっていうだけあっていつもより表情が硬い。
こうやって私は何度おばあちゃんに無理をさせてきたのかわからない。
いつもおばあちゃんは自分の事より私で、辛い言葉を吐くこともそれを態度に出すこともない。
今まではそういうおばあちゃんの強さと優しさが好きだったし、嬉しかった。
