普段連絡を取り合うのは亜子か一緒に住んでるおばあちゃんくらい。



でも亜子は一緒に居るから違うとして。



おばあちゃんも今日は友達に会いに行ってくるって言ってたはず。



私は恐る恐るスマホの画面を見る。



ー△△病院。



その文字を目にした瞬間、胸騒ぎがして手が震えた。



なんで、病院から電話なんて...。



考えられる理由は1つしかない。



でもそんなの違うよ。



お願い、嘘だよね。



ーおばあちゃん。



「…みーちゃん？」



なかなか電話に出ず、俯いている私の顔色を伺うように覗き込んできた亜子の顔は凄く心配してくれているみたいだった。



そんな亜子の顔を見て涙腺が緩む。



「ご、ごめんね〜！私ちょっと用事出来ちゃって...。この埋め合わせはまた今度、絶対するから！それじゃ」



私は両手を顔の前で合わせて苦笑いしながら、席を立つ。



そして自分でビックリするくらい早足でその場を後にした。