亜子はしばらくの間、たまに唸ったりしながら考え込んでいたように見える。



そして吹っ切れたようにうんうんと頷く。



「亜子、ゆりちゃんのとこ全力で応援したいな!!」



「亜子...」



「最近はちょっと嫌な態度とっちゃったりもしたけど...。ゆりちゃんのいい所はこれでも少しは知ってるつもりだし。何より助けてもらった恩もあるしね!」



ニヒヒと笑って見せた亜子はもう全部吹っ切れたみたいだった。



今日は亜子少しでも元気づけられたらって思ってたけど。



思いもしなかった形で元気になってくれて本当によかった。



私はそっと胸をなでおろす。



と同時に、いつもは静かな私のスマホが鳴る。



誰だろう...。