◇「そっかぁ。残念だね!!」
◇「んね〜。」


勝手に残念がっとけ!!


◇「でもさ〜真湖ってなんで持久走とかプールとか参加しないんだろうね。」
◇「本当!!ずるいよね。それに、よく体調崩して学校ズル休みしてるし!!」
◇「本当ね!お兄さんが、イケメンのお医者さんだから、わざと体調崩してるんじゃない〜??」


んなわけ無いだろ。体調崩したとしても隠されてるわ!


つーか、こいつらは告げ口のつもりなのか?


◇「こんなイケメンなお兄ちゃんいたら、わざと体調崩して診てほしいもんね!!もしかして真湖ってブラコンなのかな??」


真湖がブラコンだったら、俺は嬉しすぎて死ねるんだけどな。


◇「お兄さんは、知ってました?真湖が持久走とかプールに参加しないこと。」


こいつら真湖の苦労も知らないで…堂々と真湖の悪口を言うなんて本当に許せねぇ。


今にも殴りかかりそうになったけど、ここは大人として我慢。


「あはは、そうですか。じゃあ、僕はもう行くので。」


気付いたら、校門には人だかりが出来てしまったから、一旦車に戻ろう。