そう言うと俯いてしまった。そして、また左側のほっぺたを押さえている。


「ほっぺた痛いのか?ぶつけた?」


菜「んーん。ぶちゅけてない。」


ぶつけてないのに頬っぺたを押さえているってことは…。

…もしかして、虫歯か?


もしそうなら最近ご飯を残してしまうのと辻褄が合う。虫歯があるかもしれないと言うことを真湖に話すと、真湖も驚いた表情。


真「たしかに、最近あまり仕上げ磨きできてなかったかも…。ごめん。」


「真湖が謝ることじゃないよ。」


菜悠は歯磨きとか耳掃除とか、そういう類いのことを全て嫌がる。


「菜悠ーたまには、パパに歯磨きさせて。」


菜「んーん!いらない!」


「なんで?虫歯さんできたら痛い痛いだぞ?」