「はぁ……」


昼休みの屋上で、伊月くんは紙パックの烏龍茶を片手に、ため息をついた。


「大丈夫? 今日も大人気だったね」


私はその隣で、ペットボトルのピーチティーを手に、苦笑いをした。


伊月くんが屋上にいるという発想を持つ人はいないのか、ここに来ればふたりきりになれる。