そのおじいさんはわたしの目の前まで来て



「君は、自分が誰であるのか分かるかい?」


と聞いてきた



「分からない…なんでここにいるのか、この女の人は誰なのかも分からないの」



わたしがそういうと


「そうか…君は、記憶喪失になっているんだよ」




と言った





記憶喪失…?




「わたしが…?」